日本の病床数は世界的にみても突出して多い。にも拘わらず、コロナ「第5波」では病床逼迫が大きなニュースとなった。現状ではそれを支える人的資源が不足しており、これからの高齢化社会を見据えても、人的資源の基盤整備は喫緊の課題である。しかしながら、医療の持続可能性を考えると、単なる量的な拡大ではなく、現存の希少な資源間での「連携」を図ることこそが重要であると野口教授は指摘する。その具体的な手段の一つとして有効と考えられるのが「医療情報連携ネットワーク」であり、その効果の検証結果を日本経済新聞2021年12月1日朝刊33面「経済教室」に寄稿している。